ご挨拶

ご挨拶

情報の歴史には人類の三大発明、すなわち『言葉・文字・印刷術』の発明が大きく関わり貢献してきました。
人類は集団生活を始めて間もない原始時代(100万年ほど前)には、まだ言葉とはいえない音声や身ぶりなどの表現によるものでした。
そのうち人間は一定の約束ごとをもつ擬音語を使用するようになり、やがて『言語』が生まれました。

一方、彼らが意識せずに岩や石に描いた様々な絵や記号から、絵文字が生まれ、世界の様々な言葉とすり合わされて『文字』へと変わっていきました。
こうして文字が発明されると、人々は口伝されてきた知識や歴史などを書き記し、記録に残すようになり、言葉による伝達の欠点[伝える内容が時と共に失われたり、変わったりしていくこと]は防がれるようになりました。

『印刷』の初めはBC2世紀ローマ時代の頃、同じ内容のものを同時に何人かの人に写させることから始まり、この人手による記録に代わって印刷技術が用いられたのは629年に仏典を求めて旅をした唐の人玄奘(俗にいう三蔵法師)がインドから着物に模様を印刷している技術を持ち帰りこれを文字印刷に応用したのが初めとされています。
やがてグーテンベルクによって印刷システムが開発されると、人々は情報を印刷物という活字メディアによって、広い地域に同時に伝達することと、時を越えた人々にも伝えられる可能性を持ちました。そして印刷機の改良と技術の発達によって、あらゆる人々が欲しい情報を時間と空間を越えて収集できる今日の情報生産時代の幕開けとなったのです。

今日の情報伝達記録には、新しい発見『電気エネルギーとその技術』が大革命をもたらしました。
それはまたたく間に普及し、情報を記録・保存し、またネットワークを使用してどんな遠隔地の人々とでも短時間に大量の情報を正確に交信できるようになりました。
日常私たちが受けている情報の量はきわめて多く新製品が日々刻々と発明されているような錯覚さえ受けます。したがって今日のように情報の溢れる社会の中では必要な価値ある情報をすばやく集めて、うまく利用していくことが必要になりました。

注意すべきことは、それらは各々に適した表現形式があり、それらを効果的に伝えるために、最善の方法を見つけることが大切なのです。
たとえば夕日を表現するのに、動画・写真・絵・言葉・文章などは使えますが、音では表すことができません。すぐに消えてしまう音や光・動き・においなどの表現形式はこのケースでは不適です。

わたしたちは伝える方法はさまざまに変化しても、伝えることへの情熱はかわりません。つねに原点にかえり、最適な表現方法を見つけ、提供することが使命と考えています。


Copyrights© 2007-2008 OK Planning Print. All rights reserved.